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野分の風情

2022/08/31 06:38:22

 おはようございます。
8月もいよいよ今日で終わりです。
ようやく暑さがおさまるころとなりました。
「天地始めて粛し」といわれるように、夏の気が落ち着き、万物があらたまる時期とされています。
いよいよ季節は秋へと移りゆきます。

 立春から数えて二百十日目は、昔から台風がやってくる日とされていました。
またこの前後に吹く暴風のことを野分といいます。あまり歓迎されるものではありませんが、秋の季語となっています。
また、平安時代の作品には、野分の強風ぶりはもちろんですが、肌寒さや心細さを感じさせるもの、人恋しくさせるものとしてたびたび野分が登場します。

 「のわけのまたの日こそ いみじうあはれにをかしけれ」(枕草子)、野分の吹き荒れた翌日は、たいへんにしみじみと胸にくるものがあります。
今でいう、台風の過ぎ去った後の光景です。
不思議なほどの静寂な空間の中に、倒れた草花、折れた木々の枝や、乱舞した葉が地に落ち台風が通り過ぎたことを静かに語っています。
確かに、いみじうあはれにをかしけれです。

 また同じ野分でも、源氏物語はちょっぴり艶っぽいお話です。
激しい野分の後の混乱の中で、光源氏の息子である夕霧は、義母である紫の上を偶然垣間見ることができました。
その美貌に衝撃を受け、爛漫の桜のような紫の上の艶姿は夕霧の脳裏から離れませんでした。
実直な青年の心を惑わせた罪深い野分でした。

 平安貴族は、たとえ台風であったとしてもその中にもののあはれを感じ、いとをかしと風情を楽しんでいたのだと思いました。
羨ましい限りです。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

エッセンシャル思考

2022/08/30 05:51:00

 おはようございます。
ふと気づくと日の出の時間は5時半少し前。
以前の5時前に比べると、だいぶ遅くなりました。
季節が移り変わろうとしていくのを、こんなことからも感じることができます。

 スマートフォンの登場以来、「スマート」とつく言葉がとても多くなりました。
「スマートハウス」「スマート家電」「スマート会計」「スマート婚」「スマートワーク」…
これらの「スマート」は、無駄なものを排除し、本当に必要なものだけを選択することにより、複雑だったものがシンプルになり、わかりやすくより使いやすくというものです。

 また「Sinple is best」とよくいいますが、これは単純で素朴であるという意味です。
「Sinple」と「スマート」は、同じようなことを指しているのではないかと思いました。
私は、「スマート」という言葉が好きです。
ですから、自分自身の行動や生活、生き方そのものも「Sinple」であり「スマート」でありたいと心がけています。

 「人生を本質的要素だけに絞り込むこと、自分にとっての本質的要素を見つけ出すこと。
それが、最小の時間で成果を最大にするエッセンシャル思考である」
という紹介文に魅かれて「エッセンシャル思考」という本を読みました。 
エッセンシャル思考は、「スマート」や「simple」と同じような意味合いを持つような気がして、とても共感できる内容でした。

 「世の中は、いたってシンプルです。それを複雑にしているのは私たちなのです。」とある有名な心理学者はいっています。
複雑だからこそ、衝突があり、問題が起こり、人間関係に悩まなくてはいけないのです。
無駄なものは潔く排除し、本当に必要なものだけを選択する能力、そしてそこにエネルギーを集中できる能力、それこそが、エッセンシャル思考によるスマートな生き方ではないかと感じました。

ある意味、断捨離もそうなのかもしれません。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

HOTひと息_ea

2022/08/29 13:28:58

ホッとひと息!Coffee Break。

朝のひんやりとした空気が心地よく
さらに、東の空に黄金色の朝焼けを見ました。
一日がはじまるとても美しい光景でした。
今日は、何かいいことがあるかもしれない…。

と思っていたら、早速いいことがありました。
朝焼けの恩恵かな?

暑い季語

2022/08/29 06:07:36

  おはようございます。
朝晩は、少しは涼しいと感じられるようになりました。
また、あちこちで秋が訪れる兆しを見ることもできるようになってきました。過ごしやすい季節が待ち遠しい今日この頃です。

 今年の夏は、6月下旬から7月初めにかけて、記録的な猛暑が列島を包みました。
先日、気象庁は「異常な天候と言える」という見解を発表しました。
それらと歩調を合わせるかのように、猛暑、酷暑、熱暑といういかにも暑そうな言葉が飛び交いました。

 もうさんざん耳にした言葉ですが、他にも異常な暑さを表す言葉がないかと調べたところ、「溽暑」というものがありました。
「蒸し暑いこと」という意味でした。
字面を眺めるだけで不快感に圧倒されそうになりますが、これは季語でもあるそうです。

 そしてこの夏は、山越えの風が熱を帯びるフェーン現象も各地で観測されました。
フェーン現象には、ある気象学者が考案した当て字があります。
「風炎」です。
こちらも、今年の夏にふさわしい暑さの圧倒感があります。そして「風炎」も季語です。

 「溽暑」「風炎」とも、この夏を象徴するうっとおしい暑さを指す言葉ですが、どちらも季語であったとは少し不思議な感じがします。
いずれにしても、暑い季語が巷を賑わしたという意味では、異常な天候も今年の夏の風物詩ということになるのでしょう。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

HOTひと息_ea

2022/08/28 14:02:51

ホッとひと息、Coffee Break。

古都古都、電車に揺られています。
車窓から見える景色は、
緑明るいのどかな雰囲気で、
とっても癒されます。

小旅行の気分、いい気分!

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