写メ日記

秋の嵐山

2022/11/14 05:51:08


おはようございます。

去る秋をしみじみと偲ぶ、深秋のころと相なりました。あちこちで紅葉が見ごろを迎えています。
京都嵯峨野も、秋深い装いになってきました。
昨日は、嵐山紅葉祭りでした。
そのせいか、いつもの休日以上に人が多いように感じられました。

嵐山紅葉祭りは、渡月橋上流の大堰川(保津川)に数艘の船が浮かび、平安絵巻さながらの貴族装束に身を包んだ人々が、船上で狂言や舞、雅楽演奏などをする雅な祭りです。
小倉百人一首の歌にもある小倉山の紅葉を讃え、感謝し、嵐山の文化を船上で紹介するために行われています。

小倉山は、大堰川を挟んで嵐山の北に位置する標高約280mの低い山です。
こんもりと丸い小倉山が、なんともいえない典雅な佇まいを見せてくれます。
この嵐山のあたりは、古くから歌枕として多くの歌に詠まれ、平安時代には貴族の別荘地だったそうです。

重なり合う紅葉の美しさ、水面に輝く深紅の艶やかさ、そして高貴な王朝文化の煌びやかさ。見ているだけでも平安貴族の雅な世界を肌で感じとることができます。
四季折々の自然の姿を感じながら、趣向をこらした粋な遊びを楽しむ、そんな殿上人だからこそ、その心を思うままに素晴らしい歌にすることができたのではないかと思いました。

自然の営みが作り出したここにしかない素晴らしいロケーションに、時代をこえて、人々は魅了されるのでしょう。

今日も素敵な一日になりますように!

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