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桃始めて笑う

2022/03/09 21:02:53

   桃のつぼみがほころび、花が咲き始めるころです。
花が咲くことを、昔は「笑う」といっていました。
白梅が咲き、次に紅梅が、そして桃の花がというように、次はどんな花が開くだろうと眺める楽しみは春ならではのものです。
桜や木蓮の枝先にも、開花を目前にして樹液が蓄えられる気配が感じられます。

 お雛祭りに飾られる桃の花ですが、開花するのは3月下旬から4月上旬です。
旧暦の3月3日頃に咲くことから、お雛祭りに飾るようになったのでしょうか。
我が家に飾っている桃の花も、花瓶の水をぐいぐい吸い取りながらゆっくりと花開いています。
その姿は、確かに微笑んでいるようにも見受けられます。

 春になるとあちこちで桃色の花が笑います。とても綺麗だと見惚れてしまうのですが、梅なのか桃なのか、はたまた桜なのかわからないときがあります。
今さら聞くのも恥ずかしいので、何となく時期的な感覚で判断しています。しかし、例外はありますが、基本的には花びらの形で判断できるようです。

 可愛らしいピンクの花を咲かせる桃の花には、「私はあなたのとりこ」「気立の良さ」という優しく柔らかい花言葉がよく似合います。ですがもう一つ「天下無敵」という花言葉もあります。
 「桃」という字は、木へんに「兆」と書きます。「兆」は、非常に多いという意味で、桃はとても多くの実のなる木、つまり多産や繁栄に繋がるシンボルとして使われてきました。
忙しい年度末の3月、桃の花を愛でながら一年の成果を振り返り、来年度に向けての鋭気を養うのもいいかもしれません。

 桃笑う姿を観ていると、何だか新しいことにチャレンジする気運が巡ってくるような気持ちになってきました。
来年度は、花言葉のように天下無敵かも…。






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