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木の芽どき

2022/03/16 20:42:06

 今日は、心も体も明るく弾むような一日でした。
やっと待ちに待った春が来たことをしみじみと感じました。
まさに「木の芽どき」です。
早春の木々が新芽を吹くころを「木の芽どき」といいますが、俳句では冬を終える開放感を表すのに使われます。
暖かな春を迎えた喜びに溢れている最中なのですが、喜んでばかりはいられないようです。
木の芽どきは、体調管理には特に気をつけなければならない時期でもあるそうです。

 なぜかというと、春は気温が安定しないからです。
初夏を思わせるような暖かい日があったかと思うと、翌日には花冷えでぐっと下がったりと、気温差が激しくなる傾向があります。
このような気温差が、体に負担がかかるのです。

 冬から春に季節が移ろう過程のなかで、自然と共生する人間も同じようにある種の冬眠状態から醒め、活動的になる準備をはじめるということなのです。
ですが、生活習慣などの影響でそのバランスがうまくとれない場合もあるそうです。
「春バテ」という言葉は、このような状態をいいます。
暖かな陽射しに、明るい花が咲きはじめる季節、体調管理をしっかりとして、木の芽どきと上手く付き合いながら美しい花々を愛でたいものです。

 今日も陽射しがとても暖かでした。ですが、朝晩に時折吹くひやっとした冷たい風があたるたびに少し肌寒さを感じていました。
 春の訪れに気分は軽やかなのですが、服だけはまだまだ軽やかとまではいきません。
何を着て良いのか迷う悩ましい木の芽どきですが、かつては冷たい風にも負けずに、ファッションを優先できるパワーがありました。
 
 通り過ぎていく風の向こうには、淡いイエローのパンツスーツにシルバーのヒールを履いた懐かしい自分の姿が見えるようでした。
 寒さをものともせず、前を向いて溌剌と歩いていました。

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