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祇園祭りは鱧の祭り

2022/06/25 05:38:04

    おはようございます。
連日のうだるような暑さでしたが、朝の早い時間は、束の間の涼を感じることができました。
半袖のTシャツから出ている素肌にじかにあたる空気は、生ぬるさのなかにも少しひんやりとしているのが気持ちがいいです。
朝活ウォーキングは、そろそろ半袖の出番かな?

 鱧料理や鮎の塩焼きをあちこちで見かけるようになりました。「鱧」「鮎」とくると、毎年のことですが、祇園祭りが近づいていることを意識します。
祇園祭りといえば、やはり「夏が来た」です。
ついでに言わせていただくと、大文字の送り火は「もう夏が終わり」となります。
今年は、3年ぶりの山鉾巡行が執り行われます。

 祇園祭りは、別名鱧祭りともいわれます。
なぜかというと、京都では鱧をよく食していたからだそうです。京都はまわりに海がないので、遠くから魚を運ばなければなりません。鱧は丈夫で、長距離の移動をしても新鮮だということで、京料理にはよく使われていたそうです。
また鱧は、梅雨の雨を吸って旨味を増すといわれていて、梅雨が明けた7月〜8月にかけて脂がのり旬を迎えます。まさに、祇園祭りの時期にはメチャメチャおいしいということなのです。

 鱧落としはよく見かけるメニューですが、鱧の焼き霜に鱧天ぷら、鱧の炙り、鱧寿司も人気です。
珍しいところでは、鱧の薄造りもなかなかの絶品です。
また祇園祭りをイメージした趣向を凝らした盛り付けには、京料理の匠の技とセンスを感じます。
以前いただいた鱧落としには、「蘇民将来子孫也」と書かれた赤い護符が添えられていました。
白に赤のビジュアルもなかなかのものでしたが、祇園祭りにちなんでという粋な感覚が素敵でした。

 匠の技といえば、鱧の骨切りの技も素晴らしいです。
プロの世界では、「一寸につき26筋」入れてはじめて一人前と認められるそうです。
ちなみに一寸は、約3.3cmで26筋入れるとなると、約1.2mmごとに包丁を入れることになります。
鱧そのものの良し悪しはもちろんですが、この骨切りの技でも味わいの差がでます。

 祇園祭りは鱧祭り、宵山の日にはぜひ鱧料理をと思いましたが、人がかなり多くてたいへんそう。
おとなしく家で食べるのが一番かな?

 今日も、よい一日をお過ごしください。





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