写メ日記詳細写メ日記詳細

半夏生

2022/07/02 06:17:59

  おはようございます。
夏至を過ぎ、少しずつではありますが日の出の時間が遅くなってきたのを感じます。
日の入りも少しずつ早くなり、冬に向かってまた日が短くなっていくのですね!
そう思うと一年ってあっという間に過ぎていくような嫌な思いをしながらも、日々を大切に過ごしていきたいです。

 夏至から数えて11日目の今日は、半夏生です。
初夏は農家にとっては繁忙期です。通じて田植えは4〜6月までに行われますが、半夏生といえば誰に確認することもなく、それまでには田植えを終えておきなさいという目安となっていました。
半夏生より後に田植えをすると、秋の収穫高が激減してしまうといわれ、半夏生は農業においてはとても重要な節目でした。その習慣が受け継がれ、現在に至っています。

 半夏生の時期に食べるとよいとされているものがあります。
私はこの時期になると、鮮魚コーナーにタコがやたらとたくさん並んでいるのに驚いたことがあります。
そして、そのタコの横には「半夏生」と書いた札が置いてありました。
半夏生の意味を知らなかった時は、変な感じがしましたが、調べてみると納得する風習でした。

 なぜタコかというと、タコの足にある吸盤のように、苗がしっかり根づき稲がたくさん実るよう願いが込められているらしいです。
また、タコにはアミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれています。ですから、疲労回復に効果があり、田植えで疲れた体を癒すのにピッタリなのです。
そして、夏バテ防止にも役立ちます。
自然とともにあった暮らしだったからこそ、生まれた知恵なのでしょうね!

 さて、現在はといいますと、史上最短の梅雨が明け、梅雨を感じないままで連日の猛暑です。
季節の移ろいを優雅に感じるどころか、この暑さに体を慣れさせるのに精一杯です。
半夏生のタコだけでは、疲労回復にはならないかもしれません。
昔の人は、この猛暑までは予測できなかったことでしょう。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

copyright © Amore Dolce All Right Reserved