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古都から古都へ

2022/07/12 05:53:44

 おはようございます。
あまりにも暑かったせいか、雨が久しぶりのような気がしました。
でもよく考えると、先一昨日の夕方からの雨、一昨日の朝もその名残りでポツポツと降っていたように思います。
雨の日は、傘をささなければいけないことよりも、靴が選べないのが嫌です。
サンダルやミュールは足元が濡れるし、ヒールも濡れるのは困るし。
やっぱり、長靴?持ってないですが…。

 昨日は、みやこ路快速に乗り古都から古都へ行きました。
着いた先のこちらの古都は、あちらの古都に比べると人は少なめでした。
ですが同じ古都でも、こちらの古都は「日本のはじまり」です。
あちらの古都の賑わいには引けを取っているようですが、こちらの古都には知れば知るほど興味をそそられる王朝浪漫があります。 

「熟田津に 船乗りせむと 月待てば
      潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな」
額田女王の歌です。
天智・天武、ふたりの天皇の寵愛を受けた美しい才女です。天皇からの出兵の合図を固唾を飲んで待つ兵士たちの前で、天皇の言葉を堂々と歌にして詠いあげました。
目指す大陸を指差し、凛として船上に立つ神々しい姿が、大和朝廷の隆盛と重なります。
掘り下げれば掘り下げるほど、こちらの古都のロマンスもなかなかのものだと思います。

 お仕事終えて、あちらの古都へと戻りました。人、人、人でいっぱいでした。
人混みを掻き分けながら、改札を出ました。

 このあちらの古都は、都のあった期間が長かったせいもあるのだと思いますが、総合力が素晴らしいです。
食べに行ったとしても、そこには「食べる」楽しみだけではなく「観る」「学ぶ」「体験する」「買う」「泊まる」楽しみまでが揃っています。
ですから、ピンポイントの観光だけで終わりではありません。じっくりと楽しめます。
層が厚いというか、裾野が広いというのか、わかりやすく言えば、あちらの古都の方が商売上手ということなのでしょう。
 
 もうおわかりだと思いますが、こちらの古都は奈良、あちらの古都は京都でした。

 本日も、よい一日をお過ごしください。

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