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 おはようございます。
まだ日の出前の空を借景に、昨夜の月がはっきりとその輪郭を描いていました。
そして、赤銅色に染まる朝焼けとコラボしながら、朝まだ早い空は月と太陽の饗宴のようでした。
明るくなった空。
ポップコーンがはじけたような小さいつぶつぶが規則正しく並んでいる様が、とても可愛らしく思えました。
いわし雲?

 先日、ホテルで昼食会がありました。
コース料理を進めていく途中で、サラダが出てきました。
サラダといえば、おまけのように付いてくるようなイメージのものが多いなか、見た目に美しく美味しそうなサラダでした。
さすがはプロのセンスと技。サラダひとつにも手を抜いていないことがよくわかりました。

 さらにもう一つのこだわりを見つけました。
それは京野菜を使っていたことです。
おそらく、サラダに入っていた水菜、壬生菜、かぼちゃととうがらしがそれではなかったかと思いました。
京野菜とは、読んで字のごとく京都で獲れた野菜のことです。
かなり厳しい規格があり、認定されていないとブランド名を正式に名乗れないそうです。

 厳しい基準をクリアして、「京の伝統野菜」と「ブランド京野菜」にそれぞれ認定されます。
前者の方の厳しい基準の一つ目は、明治維新以前から京都で作られていたものとありました。
後者は、京都産のもののなかでも特に品質が優れたものが認定され、その証として「京マーク」が貼付けされています。
現在認定されている24種類の野菜を総じて「ブランド京野菜」といいます。

 京料理、京懐石、京漬物、京豆腐…。
「京」がつくと人気もあり美味しいのですが、値段の高さも気になるところです。
京野菜もそうです。
同じ水菜でも京野菜となると、倍以上の値段になります。さらにブランド京野菜となると、価格の方もブランドです。
そういうこともあってか、一般の家庭ではあまり馴染みがなく、使っているのはほとんどが料理屋さんのようです。
ハードルも高い、プライスも高い、プライドも高い京野菜です。

 お土産に京野菜をリクエストされたことがあります。まだ食べたことがないからと言われました。
いつもならお菓子を持参するのですが、野菜なら重いけど安くて済むかなという気持ちで、デパ地下に行きました。適当に詰め合わせてもらいましたが、金額を聞いて驚きました。
「野菜だけなのに、こんなに高いの?」と。

 お土産を受け取られた方が、重さだけではなく、この価値を理解してくれることを願っていました。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

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