写メ日記詳細写メ日記詳細

ブックホテル

2022/08/05 07:35:00

  おはようございます。
「暑いですね!」が挨拶がわりになってしまったような今日この頃です。

 「盆地だから暑いでしょう?」とよく言われます。確かに、地形の特徴でより蒸し暑さを感じるように思います。
でも、一番暑いのはオフィス街です。
ビルが立ち並ぶエリアには、風はまずありません。またビルの壁面に反射した日差しの暑さやアスファルトの照り返しは半端ではありません。
ですから、約束の時間に少し間があるときは本屋さんなどで時間をつぶしたりします。

 ところが今、街の本屋さんがだんだんなくなりつつあります。
インターネットの普及により、情報誌や週刊誌などの雑誌離れが広がっていること、文庫も不振が続いていることなどが、各地の書店を直撃しているそうです。 
またアマゾンをはじめとするインターネット書店の存在も街の書店の脅威となっています。
そのために、リアルな店舗はどんどん閉店へと追い込まれているそうです。

 自分自身のことを考えると、情報誌や週刊誌はあまり買わなくなりました。スマホがあれば、わざわざ買わなくてもほぼ同じ情報が入手できるからです。
そして、本屋に行かなくなりました。
欲しい本のタイトルさえわかれば、アマゾンで買えるからです。朝のうちに注文すれば、その日の晩に届くこともあります。
わざわざ出かけなくても、読みたい本を手に入れられる便利さに慣れてしまうと、ますます本屋からは足が遠のいてしまいます。

 ですが、時間がある時にたまに本屋に立ち寄ります。そんな時、「本屋大賞」というポップが目に留まり大賞を受賞した作品を手に取り、面白そうだと思うと購入します。
また過去に読んだことのある作品のブックカバーデザインが一新されていることに惹かれます。さらにタイトルが面白そうで、作品紹介をみるために手に取ります。
実際に手に取るということに、インターネット書店にはないリアル店舗らしさを見出します。
そう考えると、私たちが本屋に求めるものが変わりつつあるのではないかと考えます。

 そのような状況のなか、本が生み出す知的で落ち着いた空気感が見直され、さまざまな業態の店が生まれているようです。
東京では「本の街を味わい尽くすホテル」をコンセプトにブックホテルができました。
フロアごとにテーマを設けて、そこでゆっくりと好きなだけ本が読めるそうです。
例えばあるフロアは「青春のあの頃に思いを馳せて」、また別のフロアは「徹夜でミステリー」などです。

 本だけでなく、本と一緒に空間も楽しむことができるなんて、なかなか素敵なホテルだと思いました。
行ってみたいですが、東京となるとちょっと気軽にというわけにはいきません。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

copyright © Amore Dolce All Right Reserved