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哲学の道

2022/08/26 06:07:06

 おはようございます。

 昨日は京都の名園を訪ねることができました。
そこから少し歩くと、自然に囲まれた風情ある小道があります。
永観堂の北東方向の若王子神社から、銀閣寺に至る疏水べりの約1.5kmの小道です。 

 ここは日本の道100選にも選ばれ、西田幾多郎が散策・思索にふけったことから「思索の小径」「哲学の小道」と呼ばれています。
疏水の山側は自然の森となっていて、対岸側に桜並木があります。
春は桜、初夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と四季折々に変化する美しい道です。

 哲学の道のなかほど、法然院のそばには西田幾多郎が詠んだ歌が石碑に刻まれています。
「人は人 吾はわれ也
   とにかく 吾行く道を 吾は行くなり」
 西田幾多郎の哲学体系は「西田哲学」と呼ばれていますが、体系にその名が冠されるのは日本の哲学者の中では西田幾多郎だけです。

 さまざまな困難や逆境にさらされ続けながらも、それでも最後の瞬間まで「己の存在意義」を自身に問い続けた西田幾多郎の言葉は、「自分らしく生きたい」と願うすべての人たちの心に、力強く語りかけているようでした。

 そんなことを考えていると、銀閣寺に着くころにはスッキリと爽やかな気持ちになれました。
哲学の道、なんともいえない不思議な道です。

 今日も、よい一日をお過ごしください。



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