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ある日の朝

2022/11/30 11:05:35


おはようございます。

朝からの予定が変わり、いつもより一時間半遅れのウォーキングとなりました。
歩いている間に日の出を迎えることになるのですが、6:00を過ぎたあたりからうっすらと明るくなって、まわりの景色が見えるようになります。
いつも歩いている道ですが、明るくなったことで見えなかったものが見えるようになります。どれもこれもを新鮮に感じました。

木々はすでに紅葉の盛りを過ぎていました。
まだまだと頑張っている葉もあり、それなりに見応えはありますが、ほとんどの葉は落ちてしまっていました。
これから冬支度に入るのでしょう。
去りゆく紅葉に哀愁を抱いているときに、いきなりボーンとお寺の鐘が鳴りました。
ドキっとしましたが、毎朝6:00に鳴るのを思い出しました。
朝靄の中に響き渡る鐘の音、心の中にまで染み入るようでした。

草花で彩られていた川縁でしたが、ついに枯れてしまった姿を残していました。それはそれで季節感あるものでしたが、いつの間にか刈られて綺麗になっていました。
ポカンと空いてしまった空間に寂しさを感じましたが、これもまた新しい春を楽しむためのしばしの休息なのかもしれません。

半分ほど歩いたところに、大きな桜の木があります。こちらは、幹と枝を残すのみの姿でいつも変わらずにドンと構えています。
花が咲く頃にしか注目は集めないですが、今が一番頑張っている時期ではないかと思いました。花を咲かせるためのエネルギーをせっせと蓄えているのです。
そう思ったから、太い幹に両掌をピタっとつけて、パワーのお裾分けをいただきました。

そろそろ終点に差し掛かるころ、三階建の建物と同じぐらいの高さがあるユリノキが見えました。
気のてっぺんの方から大きな一枚の葉がくるくると渦巻きを描くように回りながら、地面へと落ちてきました。
ユリノキの葉は、とても特徴があります。私はこれを見ると、いつも天狗のうちわを思い出します。
その葉も力尽きたものから一枚々々落葉する姿は、黄金色の蝶が舞っているようでもありました。

明日から12月です。
新年まで駆け足で過ごすかのような師走がやってきます。
12月と1月はかくも近いと思いがちですが、「1月にもっとも遠い12月」という一句にもあるように、立ち位置を1月に変えると12月はうんと遠くなります。
そんなゆとりある気持ちをもって、12月の秋の名残りをしばし楽しんでいたいなと思いました。

今日も素敵な一日になりますように!



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