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メタモルフォーゼ

2022/12/16 08:48:06


おはようございます。

メタモルフォーゼという言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、文豪にして自然科学者でもあったゲーテが、植物学において世界に広めたドイツ語です。
茎などが成長して、葉や花をつけることをメタモルフォーゼ(変身)と呼びました。

Adoが歌う「新時代」にもメタモルフォーゼという言葉が登場します。
「この世とメタモルフォーゼしようぜ」
これもまた、新時代の到来とともに新しい自分に変身するという意味なのかなと思いました。

また「変身」といえば、高校生の時ぐらいに読んだカフカの小説を思い出します。
確か、とっても薄い単行本でした。付け焼き刃の読書感想文を書くために読みました。
主人公がいきなり虫になって目覚めるというところから始まる内容でした。
だから、「変身」というタイトルなのかとその時は単純に思い、結局は何がいいたいのかわからずじまいで適当に感想文を書いたように思います。

カフカは「変身」の出版に際して、扉絵に昆虫のイラストを描くことを断じて許さなかったそうです。
この点から考えても、虫に変身するというユーモラスは、単に童話的な変身ではなく、虫になって可哀想ではなく、思うままにならない人生への一種の観念的なメタモルフォーゼを意味しているのではないかと今は思います。

小説には変身した理由は明かされていません。ですが、現実逃避による人間生活の離脱であるというのが有力な説だそうです。
何だか今一度、「変身」を読んでみたいと思いました。

今日も素敵な一日になりますように!

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