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飛鳥ノート

2022/06/15 07:31:01

  おはようございます。
昨日から、とうとう梅雨入りです。
降り続いた雨が、朝からは小雨になりやんだようです。
空はどんよりしていますが、紫陽花だけは潤い深みをまして、朝から艶やかな色香を放っています。

 先日、奈良の飛鳥まで行ってきました。
古代史が好きなので、以前はよく明日香村めぐりをしたものです。
駅で電車を待つ間にまわりの景色を眺めていると、緑いっぱいののどかな風景が心を和ませてくれます。
そして、そのなかに見え隠れする飛鳥京の栄華の名残りを感じることができました。
かなり長い時間待っていましたが、大好きな歴史の舞台に包まれて、まったりとしたひとときを過ごすことができました。

 また次の駅に向かう途中の乗り継ぎ駅は、吉野口。
ここでもまわりの自然豊かな光景を眺めながら、その先にある吉野山に思いを馳せていました。
吉野山といえば山桜が有名ですが、私がまず思うのは「虎に翼をつけて放てり」と伝わる吉野山に籠った天武天皇、そして妻である持統天皇の夫婦の深い絆です。
 吉野山にはいつも、対立の歴史よりも夫婦みずいらずの時を過ごした持統天皇の女性としての満ち足りた思いや、夫への愛を感じます。
山全体を埋め尽くす山桜が咲くシーズンになると、凛としているけれど儚げで可憐な花姿は、まさしく歴史にその名を残した持統天皇なのではないだろうかと。

 思いもよらぬ古代史をめぐる旅となったことに、心癒される一日となりました。
また機会があれば、古の王朝浪漫をもう一度、肌で感じたいなと思いました。

 今日も、よい一日をお過ごしください。
 

紫鈴

2022/06/14 07:23:04

 おはようございます。
予報通りの雨です。 

 スマホに保存していた画像のなかに、思い出深いそして味わいも深いワインの写真を見つけました。
そのワインとは「紫鈴rindo」という赤ワインです。

 日本画家、竹内栖鳳が愛した私邸の名残を感じるイタリアンレストラン。
私が「紫鈴rindo」と出逢ったのはここでした。
「イタリアンにはやっぱりワイン?」と思いながらも、何を頼んでいいかわからなかったので、まずはスパークリング、そして白ワインとグラスでいただきました。
そろそろ赤ワインという時に、ソムリエの方に「どちらかといえば辛口、ちょっとコクがあって口の中ではまろやかに広がる感じ?」とまるでアサヒスーパードライのキャッチコピーを真似たように伝えただけでした。そして、すすめられたのがrindoでした。
なぜか、その時の気分にピッタリのワインでした。

 rindoはカリフォルニアのワインですが、ゲームの会社カプコンの創業者、辻元憲三氏が送り出したワインです。
 「凡庸なワインか世界最高峰のワインか。ワインもゲームと同じで、生きるために不可欠なものではない。だからこそ、一番いいものを作らないと見向きもされなくなる。」さすがはカプコンのCEO、言葉も奥深いと思いました。

 深みとしなやかさをあわせ持つ繊細な赤ワイン、紫鈴の紫は高貴なものを示す色、上質な葡萄を象徴しています。そしてワインと同じ名前を持つ竜胆は、秋の晴天の時に咲く藍と紫の釣鐘型の花です。
葡萄の果実をその花になぞらえ、「紫鈴rindo」と名付けられたそうです。
 外観は鮮やかな深みのある赤。芳香な雫、エレガンスな香り。カリフォルニアワインですが、竜胆の花のイメージに似つかわしく、しなやかでたおやかな魅力も感じました。

 竜胆の花言葉には「誠実」という言葉もあります。
「最高のワインをひとりでも多くの人に愉しんでいただく」という信念を誠実に貫き生まれたワインだと思うと、さらに味わいが深まるようでした。

 後でわかったことですが、このワイン結構高いらしいです。置いてるお店も少ないそう。
またぜひ飲んでみたいと思っていたのですが、ちょっとお財布には厳しいワインです。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

ひまわり色は元気色

2022/06/13 07:32:02

 おはようございます。
日の出がだいぶ早くなりました。
昼間は暑いですが、早朝のひんやりとした空気がとても気持ちがいいです。
何かいいことがありそうな予感がします。

 来週の日曜日が父の日だと気づき、慌ててプレゼントを探しました。
父の日ギフトで検索すると、いろいろな贈り物がヒットしました。母の日と違い、やはり渋めのものが多いようにも感じました。また、お花のギフトもありました。
母の日はカーネーションでしたが、父の日はどんなお花になるのだろうと興味本位でページを開きました。
ひまわりが圧倒的に人気のようでした。
太陽に向かって強く真っ直ぐに伸びるところが、父親らしい感じがして、頷けるところもありました。

 ひまわりの黄色、私は大好きです。
薄い黄色、濃い黄色、レモン色、パステルイエローなど、一口に黄色と言っても、さまざまな色があります。その中で私が一番好きな黄色は、黄色の中の黄色。そう、ひまわりの黄色です。だからいつも、ひまわり色と言っています。
ひまわり色は、見ているだけでも元気になれるような気がします。ですから落ち込んだ時にはよく、ひまわりを買ってきて飾ったりもします。

 あなたはどの色が好きですか?
実は好きな色で性格や心理状態がわかってしまうそうです。少し不思議ですよね。
また、色によって私のように元気になったり、リラックスできたり、安心したり興奮したりするように、色が人間に与える影響については化学的にも証明されているそうですよ。

 今までは、私が勝手にひまわり色と呼んでいるだけだと思っていましたが、調べてみると実際にひまわり色というものがありました。
ひまわりのような鮮やかな黄色のことです。
RGBとCMYKでのカラーモード設定もありました。
ビタミンカラーとも言われますが、ひまわり色は太陽に最も近い色で、明るい希望の色だそうです。

 そして、ひまわりの花言葉は、「憧れ」「崇拝」「私はあなただけを見つめます」「あなたを幸せにします」「あなたは素晴らしい」など、太陽を思わせるにふさわしいポジティブな言葉ばかりです。
太陽に向かって伸びる前向きで未来を思わせる花姿が、きっと元気やエネルギーを与えてくれるのだと思います。

 また、ひまわりはプロポーズの時にもおすすめの花らしいです。光ある未来へ向かうイメージが新しい門出にピッタリですね。
ただ本数によって花言葉が違うのでご用心!
3本は「愛の告白」、11本は「最愛」、99本は「永遠の愛」、999本は「何度生まれ変わってもあなたを愛す」
どれもこれも女性には嬉しい言葉ですが、あまりお花ばかりに予算をかけてほしくないかもしれません。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

京都恋文物語

2022/06/12 06:21:42

     おはようございます。
昨晩の雨から一夜明け、目を覚ましたお日様はまだ眠そうでした。これから頭がすっきりとしてさらに明るい陽射しとなっていくのでしょう。
 6月12日の今日は「恋人の日」です。
欧米諸国では、恋人同士や夫婦の間でこの日が祝われ、お互いに贈り物をするそうです。

  日本でも、ジューンブライドやプロポーズの日(第1日曜)など、結婚にまつわるLOVEな記念日が多い6月です。
ふたりが思いを遂げるまでには、きっとさまざまな形で気持ちを伝え合っていたのでしょう。
 また思いの伝え方も、時代によっていろいろであるだろうことが何だかとても興味深いです。
京都は古くから和歌や手紙文化が発展し、恋文の逸話がたくさん残っているそうです。

 男女が顔を合わせられなかった平安時代。意中の人に思いを伝えるのは、五七五七七の31音からなる和歌でした。
教養やセンス、人柄が表れる和歌。文面からの相性を確かめるのは、LINEやインターネット上のやりとりにも通じると思います。
男女とも和歌のうまさがモテる条件のひとつでした。
恋多き美男子、在原業平は恋のかけひきの歌をたくさん残しています。

 また、和歌に秀でた絶世の美女といわれた小野小町は、多くの男性から思いを寄せられていました。
小町が晩年を過ごした随心院には、送られてきた恋文を供養して埋めたと伝わる文塚があります。
この文塚には恋文上達、文章上達などのご利益があるそうです。
ここは、恋文ゆかりの地ともいわれています。

 さらに、新撰組副長の土方歳三は、花街の女性から人気が高く、数多くの恋文をもらっていたようです。
モテた証拠としてその恋文をまとめて冊子にし、モテ自慢のために、東京の親戚に送ったそうです。
新撰組の宿所となった八木家は、京都市中京区にあります。ここで土方歳三はにんまりと手紙を読んでいたのでしょう。

 現代にも、恋文がモチーフになっている京都生まれの作品があります。
気持ちを伝えるため文通武者修行をする京都の大学院生の手紙で構成された小説「恋文の技術」。
京都アニメーション制作のテレビアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、恋文の代筆を通じてさまざまな愛を語る物語です。
また、京都で交わされた2組の著名な夫婦のラブレターが本になっています。
熱烈な恋にドキッとしたり、赤裸々に描かれた青春時代に驚いたりと、まるで恋愛小説のようです。

 いちずな思いを伝える恋文は、和歌、手紙、メール、SNSと時代とともに手段も変わってきました。
ただ、伝えたい思いをどのような言葉にしたらいいのかという悩みはいつの時代も同じですよね!
「好き」という気持ちを伝えるため、ひとつひとつの言葉を選びながら、何度も何度も書き直しながら、出だしの一言が思いつかず一行も書けないことをもどかしく思いながら、そんな時間も「あなたに恋してる」といえるのではないでしょうか。

「溢れくる 思いを文に したためて
         天翔けてゆけ 我が恋語り」

 今日も、よい一日をお過ごしください。





リッチなラーメン

2022/06/11 07:08:17

 おはようございます。
今日は、お昼前から雨のようです。
そして、とうとう来週ぐらいからは梅雨入りらしいです。
ちょっと嫌な気分ですが、雨にも負けず今日一日を有意義に過ごしたいな思います。

 デパートの全国銘品売り場で、驚きのインスタントラーメンを見つけました。見た目は普通の袋入りインスタントラーメンですが、値段が何と¥540でした。
不似合いな金額がとても気になり、商品を手に取ってしばらく見ていました。
そのラーメンは、テレビでとりあげられていた有名店のものでした。

 テレビの内容は、この有名店がラーメンの値上げをするというものでした。
人気の醤油ラーメンが一杯、確か¥1500を¥1600に値上げだったと思います。「有名店のラーメンはこんなに高いんだ」と驚きました。
値上げの理由は、他の食品の値上げと同じで材料費の値上がりということでした。

 ただ、もうひとつの理由がちょっと興味深いものでした。「ラーメンの価値を上げる」とインタビューに答えていました。
ラーメンは、気軽に食べることができお腹も膨れるので、一食分の食事という位置づけになります。
ですが、その割には値段も安いので、お財布には嬉しい限りです。
そんなラーメンに、値段を上げることでちょっとリッチなお食事という新たな価値が生まれるのでしょうか。
 もしかしたら、ラーメンの上に高級食材がのるようなことになるかもしれませんね。

 面食いではなく、麺食いの私はラーメンも好きです。でも、あまりに価値が上がり過ぎると、ラーメンがラーメンでなくなるような気もしました。

 今日も、よい一日をお過ごしください。

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