写メ日記詳細写メ日記詳細

名乗り訓文化

2023/02/05 07:30:57


おはようございます。

新聞でキラキラネームに関するニュースを見つけました。
その中で、漢字の読み方で名乗り訓があることを知りました。
漢字の読み方には、音と訓があると習いましたが、それとは別に名乗り訓、つまり人の名前に限って習慣的に使われてきた読み方があったのです。

例えば、「夏美」という名前は誰もが「ナツミ」と読みますが、このように「美」を「ミ」と読むのは、ずっと音読みだと思っていましたが、「ミ」という読み方は、音でも訓でもなく名乗り訓でした。
また古くは、鎌倉幕府を開いた源頼朝の「朝」を「トモ」と読むのも、音や訓から外れた名乗り訓の文化でした。

少し大きめの漢和辞典には名乗り訓を載せているものも多いですから、名付けの時はそれを見れば正しい読み方の名前を作れます。
ただし名乗り訓の中でも、あまり馴染みのない読み方のものをうかつに使うと読めない名前になってしまいます。

名前をどう読ませるかは常識で考えることであり、わざわざ法律で定められていませんが、今回、名乗り訓文化は尊重しながらも、読み仮名の許容範囲が制限されるようです。
「高」を「ヒクシ」、「太郎」を「マイケル」はダメで、「騎士」を「ナイト」はOKです。
改正の意味が、何となくわかるようです。

春独楽

2023/02/04 06:03:15


おはようございます。
今日から立春です。

見つける喜びに満ちているのが春という季節です。草木が芽吹き、花が咲き、鳥がさえずる姿に気づくたびに、自然と心が和みます。
「たのしみは 朝おきいでて
昨日まで 無かりし花の 咲ける見るとき」

短歌集「独楽吟」の一首です。
五十二の歌が収められていますが、いずれもこの歌同様に、「たのしみは」で始まり、日常の些細な出来事の中に見出した楽しみが表現され、「…とき」で終わる形式で詠まれています。

この歌は、平成6年、天皇皇后両陛下を国賓として迎えたクリントン大統領が、ホワイトハウス歓迎式典のスピーチで取り上げたことで、再びスポットライトを浴びる契機となりました。

大統領はこの歌を通して、日本人の心の豊かさを称賛したそうです。
「たのしみは」で始まる独楽吟は、日常のありふれた出来事を「楽しい」と受け止めること、そして受け止められる感性を磨くことを教えてくれているように思いました。

福を巻き込む恵方巻

2023/02/03 05:39:39


おはようございます。

今日は節分です。
豆撒き、柊いわし、節分そば、恵方巻、それぞれに由来のあるものなのですが、節分の日は、縁起の良さそうなものを、とにかく食べなければいけない感があります。

豆撒きをしてから、恵方巻だけ食べることにしました。
今ではいろいろな恵方巻が売られていますが、
恵方巻の定番具材は、穴子もしくは鰻、海老、干瓢、椎茸、胡瓜、だし巻き卵、桜でんぶの7種類になります。
この7つの具材は七福神にちなんだ縁起物だそうです。

そこで今年の恵方巻きは、定番の具材を自分で巻くことにしました。七福神のご利益が逃げていかないようにと、酢飯と海苔でギュウギュウ巻き込みました。
ここで、一句浮かびました。
「節分や 福を巻き込む 恵方巻」
節分は冬の終わりの季語ですが、恵方巻は季語ではないようです。

七福神を詰めた恵方巻、今から南南東を向いて黙って食べようと思います。

世界一

2023/02/02 05:39:32


おはようございます。
連日の厳しい寒さでしたが、昨日はホッとするような暖かさでした。
今日は昨日ほどではありませんが、気温をみていると寒さの方は少しは和らぐような感じです。
明後日は、もう立春。
「春よ来い、早く来い」と歌いたくなります。

たまたま青果コーナーで、大きな大きなリンゴを見つけました。普通のリンゴの3倍ぐらいの大きさでした。
あまりの大きさに、とても目立っていました。
「世界一」という名のリンゴでした。
「世界一のリンゴってどんな味なんだろう?味も世界一?」と思うと食べてみたくなりましたが、値段の方はその大きさに負けず、約4倍。
でも、食べてみたいという思いが強くて、買ってしまいました。

世界一は、青森県リンゴ試験場で育成されたリンゴで、サイズが大きくなるのが特徴です。
「世界一大きいリンゴ」と宣伝したのがそのまま名前になったそうです。
確かに、大きいです。皮を剥いて8等分に切っても、普通のリンゴの3倍はあります。
食べるのを楽しみにしていた世界一のリンゴですが、世界一なのは大きさだけだったということが、食べてみてよくわかりました。
大きいせいか、ちょっと蜜が足りなかったような…、そんな感じです。

厳しい冬と小さな春

2023/02/01 08:44:56


おはようございます。

2月になりました。
2月の異名はいろいろありますが、「如月(きさらぎ)」が最も一般的です。
その由来は、更に衣を重ね着するという「衣更着(きさらぎ)」からですが、使われている漢字は中国の2月の異名「如月(にょげつ)」です。
如月(にょげつ)には、厳しい冬が終わり、春に向かって万物が動き始める時期という意味があります。

2月には如月の他にもさまざまな異名があります。
まずは「令月」、何をするにもいい月、素晴らしい月という意味があり、新元号「令和」の由来ともなりました。
また旧暦では1月〜3月が春とされ、2月はその真ん中の月ということから「仲春」という呼び名もあります。

そして、「梅見月」「雪消月」「木芽月」など、厳しい寒さの中にある小さな春を思い起こさせる言葉も多いです。
さらに「恵風」は、漢字の通り恵の風、春風という意味があります。
小さな春を見つけた嬉しさに、まだ2月に入ったばかりですが、あと一息で寒さを乗り切ることができるような気持ちがしました。

copyright © Amore Dolce All Right Reserved